大甲鉄砧山風景区

TASAINA TAIWAN
6月11日
読了時間: 4分

更新日：15 分前

今回は、大甲鉄砧山風景区をおすすめします。風景区は台湾中部の台中大甲鎮にあります。大甲鎮は大安渓と大甲渓という二つの川の間に形成された平原で、農業が盛んです。その風景区は、大甲鎮の東北部にあり、大安渓に面する「鉄砧山」という山の風景区です。鉄砧山の外見は「鉄砧（鉄床）」の形に似ていることから、「鉄砧山」と名付けられました。鉄砧山は、標高が僅か236メートルしかないですが、地形が険しかったので、かつて軍事用地として利用されていました。現在、観光スポットとして生まれ変わりました。

敷地内には、登山歩道や運動公園、彫塑（スカルプチャー）公園、ビジターセンターなどの施設が設けられ、歴史的な遺跡「剣井」が残っています。アクセスが便利なので、地元の住民はもちろん、多くの観光客もここに訪れます。

ここにあるいくつかの見所をご紹介します。まず、ビジターセンターです。センターには、受付や軽食のほか、WiFiも携帯電話の充電も無料で使うことができます。ぜひご利用ください。

ビジターセンターの前に「彫塑（スカルプチャー）公園」があります。ここに入ると、まるで屋外美術館に来たような感じ、心が落ち着きます。特に、公園の入り口にある「太陽の門」というアートに目を惹かれるでしょう。そのアートは1999年に「20世紀のメタル彫刻文献（Forjada EL Espacio：Esultura Forjada En EI Siglo）」に収録され、高く評価されています。

太陽の門の右側に「鉄砧山」の字が書いてある風車があり、インスタ映えする場所として人気があります。風車から奥に行くと、大安渓などが見渡せる眺めがよい風景が堪能できます。彫塑（スカルプチャー）公園にきたら、忘れないようにここに立ち寄ってみてください。

彫塑（スカルプチャー）公園から上に移動すると、永信運動公園があります。公園は台湾で有名な製薬会社「永信製薬」が地域社会への貢献のために建設した運動公園です。園内には、さまざまな施設が設けられています。公園の横には、1961年に建てられた巨大な鄭成功の石像があります。鄭成功は、17世紀に台湾を占領したオランダ人を追い出した漢民族のヒーローであり、台湾の発展に貢献した人です。鄭成功は国姓である皇帝により苗字「朱」を賜ったので、「国姓爺」とも呼ばれています。ちなみに、鄭成功の父は、明の時代に中国の海の貿易商として大活躍した「鄭芝龍」です。母はなんと日本人で、九州の平戸出身の「田川松」です。現在、鉄砧山風景区に建てられた「国姓廟」というお寺は、鄭成功を祀るだけではなく、鄭成功の母「田川松」も祀っています。

國姓廟から下に向かう石段に沿って歩くと、「昭和」の字が彫刻された石灯籠が数個見られます。それらの石灯籠は、第二次世界大戦以後、大甲清水神社から移設されたものです。

鉄砧山風景区と言えば、「剣井」という井戸が有名です。昔、鄭成功が軍隊を率いてここで駐屯していた時、地元の原住民に囲まれ、水も食糧も不足になったことがありました。そのとき、鄭成功は天神に祈り、剣を山に突き刺しました。その瞬間に水が湧き出したという伝説があります。その後、剣が突き刺された所は井戸になり、「剣井」とも「国姓井」とも呼ばれています。それから300年、剣井にはずっと水がありますが、残念ながら、井戸の水はきれいではないので飲めません。数年前に台中市政府は、剣井を修復し、剣井の由来などを書いた掲示板を増設しているので、剣井は再度注目されています。現在、剣井は鉄砧山風景区で最も有名なスポットと言えるでしょう。

大甲鉄砧山風景区のアクセスについて簡単に説明しましょう。まず、「高鐵」という新幹線に乗り、台中駅で降ります。それから93番の台中バスに乗り換えて、「鉄砧山風景区」で降りれば、着きます。台湾人にとって、魅力的な大甲鉄砧山風景区は観光旅行に最高のスポットの一つです。台湾の台中市に来たら、ぜひ時間を作って足を運んでみてください。

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参考

大甲鉄砧山風景区

台中市大甲区成功路221號

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