2025年7月にオープンした台湾最新のスポット「鳥嘴潭人工湖」
- TASAINA TAIWAN
- 9月19日
- 読了時間: 3分

気候変動などの影響を受けて、世界各地で水不足の問題が深刻化しています。台湾も例外ではなく、極端な降雨量の変化が洪水や渇水などを引き起こしています。台湾では水の問題を解決するため、様々な対策を行っています。今回は、その対策の一つであり、2025年に建設された台湾最新のスポット「鳥嘴潭人工湖」をご紹介したいと思います。


台湾経済省水利署の台中支部に属している鳥嘴潭人工湖は、台湾中部の農業県「南投」の「草屯」にあり、水利建設と観光を兼ねているスポットです。敷地内の面積は約110ヘクタールあり、約「日月潭」の1/7の大きさです。
なぜ、この人工湖を建設したかというと、付近にある彰化県の地域では、地下水を使い過ぎて、深刻な地盤沈下が引き起こされているからです。地盤沈下が続けば、彰化県の住民の生活に影響をもたらすだけではなく、台湾の中部を経由する台湾新幹線「高鐵」の運行に影響が出る恐れがあるかもしれないと言われています。
ですから、彰化県と南投県の草屯など地域に、灌漑用や生活の用水をバランスよく提供するため、水利署は人工湖を建設することにしました。人工湖は、かつてこの地域にあった昔の埠頭「鳥嘴潭」の名から付けられました。


鳥嘴潭人工湖は設計から完工まで200億元以上の経費と約10年の歳月をかけ、2025年7月17日に無料で開放されました。敷地内には、「烏渓」という川からの人工湖が六つあるほか、展示館や展望台、休憩所、遊歩道、周遊サイクリングロードが設けられています。
人気の展示館には、水資源教育館や建設機械の模型展示エリア、動物エリアなどの施設があります。水資源教育館には、水の資源や生態保護に関する教育動画が放映されています。模型展示エリアには、人工湖を建設した時に使われたダンプカーやショベルカーなどの建設機械の模型がたくさん見られます。動物エリアには、「烏渓」という川に生息している「石虎(ヤマネコ)」や「白鼻心(ハクビシン)」、渡り鳥などの動物が紹介されています。AI技術を通じて、スマホでそれらの動物と記念写真を撮ることもできます。そのほか、モニターで鳥嘴潭人工湖の建設由来や周辺スポットなどを知ることができます。



展示館の前に置かれた巨大な石は、重さが80トンあり、人工湖を建設した時、AI探測機によって発見されたものです。現在、その石はそこで記念石として展示されています。
周遊サイクリングロードは、約10キロメートルもあります。自転車やバイクに乗りながら湖面に映える空や自然など魅力的な風景を楽しめます。日差しが強いので、できれば、帽子や傘、水などのものをご持参ください。


鳥嘴潭人工湖は、水資源教育館が月曜日に休館なのを除いて、年中無休です。開園時間は朝8:30から午後5:30までです。アクセスは、台湾新幹線「高鐵」の台中烏日駅からタクシーで20分ぐらいで着きます。バスで行く場合は、台中駅から6670番の南投客運というバスに乗り、草屯ターミナルで降ります。それから、タクシーに乗り換えれば、10分ほどで鳥嘴潭人工湖に着きます。車で行く場合は、事前にネットでの予約が必要です。ここでは、ドローンを使うのは禁止されているので、要注意です。そのほか、ここにはレストランがないので、お菓子や飲み物などを忘れないようにご持参ください。


台湾の最新のスポット「鳥嘴潭人工湖」は、台湾の台中に来たら、ぜひ時間を作って訪れてみてはいかがでしょうか。
(許可なく転載することを禁じます)
参考:
鳥嘴潭人工湖
南投縣草屯鎮玉屏巷1之6號
独特な地景公園
「高雄田寮月世界」
台湾で最大の芸術文化の殿堂
衛武営文化芸術センター
ペットカフェ
「南辺61-1カフェ」
フェリー「澎湖輪」
阿里山「水山森林セラピー歩道」
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1.客家人の集落「石岡」
2.鳥嘴潭人工湖
在鳥嘴潭人工湖水資源教育館,不僅可了解鳥嘴潭人工湖的建造由來及周邊景點,對於水資源和生態教育的介紹,是很適合親子一同來認識及體驗的景點.