パイナップルは、台湾で昔ながらの縁起物として知られています。何故かというと、それはパイナップルの台湾語の発音が「旺來(オンライ)」といい、旺來は「運がよくなる」という意味があるからです。
(台湾パイナップルhttps://reurl.cc/801Nmg)
台湾のパイナップルの歴史と言えば、清の時代にまで遡ります。その時、パイナップルは料理などの目的に利用されました。その後、日本統治時代にハワイから「開英種」という品種が台湾に持ち込まれ、農業試験所で台農1番~8番の八品種のパイナップルが栽培に成功しました。当時のパイナップルは、加工してから缶詰の高級品として外国へ輸出されました。
日本統治時代に台湾で最大のパイナップル缶詰メーカーと言えば、「泰芳商社」です。当時、泰芳商社は台北のほか、パイナップル産地の員林や大樹でも缶詰工場を建設し、最盛期に工場の数は六つもあったそうです。社長の「葉金塗」は、パイナップル缶詰の成功によって「パイナップル大王」と呼ばれていました。
今回は、台湾で唯一現存する日本統治時代のパイナップル缶詰工場「台湾パイナップルの缶詰工場」をご紹介します。
その缶詰工場は、台湾鉄道の「九曲堂駅」の近くにあります。九曲堂は、台湾南部の高雄の「大樹」地区にあり、鉄道で高雄駅から30分位で行くことができます。昔の泰芳商社の九曲堂缶詰工場が改築され、2018年に無料で一般公開される観光工場になりました。現在、改築された三つの赤レンガの洋式建築物は、高雄市の文化財に認定されています。
敷地内には、パイナップル産業の展示館、「旺來会社」という名前の売店、大樹文物館の三つが設けられ、魅力がそれぞれあります。パイナップル産業館内には、台湾パイナップル歴史、缶詰に利用されたカラフルなシールなどのものが見学できるほか、パイナップル缶詰の貯金箱やキーホルダーなどのDIYが体験できます。
「旺來会社」売店で売っている新鮮なパイナップルで作られたアイスクリームや飲み物は、おいしいので人気があります。また、パイナップル酵素原液やドライ・パイナップルは、お土産にぴったりです。
その他に、敷地内にある近年のパイナップルの品種改良によって生まれた10種類以上の品種が植えられている「パイナップル畑」をおすすめします。品種の数は多く、従来の「金鑽パイナップル」に代わって、多く輸出されている「MD2パイナップル」のほか、「金桂花パイナップル」、「ミルクパイナップル」、「黄金パイナップル」、「蜜香パイナップル」などの日本人とっては、珍しい品種が植えられています。ここに来たら、ぜひお見逃しなく。
時間が許すなら、パイナップル缶詰工場の近くにある「飯田豊二記念碑」という石碑にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。その記念碑は台湾パイナップルの缶詰め工場から徒歩3分で行くことができます。飯田豊二氏は、日本統治時代に台湾南部の高雄と屏東の間を流れる淡水渓(今の高屏渓)の鉄道架け橋の工事に奉職した日本人の技師です。残念ながら、過労で他界してしまいました。
その記念碑は、当時の打狗保線事務所の所長「小山三郎」によって建てられたものです。長さ1526メートルある鉄道橋は、当時アジアで一番長い鉄道橋「東洋一鉄道橋」として世界で有名でしたが、現在、その鉄道橋は使用されていません。歴史が百年以上ある「旧鉄道橋」という見所は、地元の人はもちろん、観光客にも人気があります。
これらのように、「大樹」地区には、台湾と日本の歴史に深く触れられる見所がたくさんあります。台湾の高雄にきたら、時間を作って足を運んでみてください。
参考:
台湾パイナップルの缶詰め工場
住所: 高雄市大樹区復興街42号
定休日:月曜日
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高雄
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