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台湾の小京都「嘉義檜意森活村」を巡りましょう

更新日:2024年8月22日





 台湾の小京都」と呼ばれている「檜意森活村」は、台湾南部の嘉義東区に位置しています。檜意森活村は、日本統治時代に阿里山の林業を開発するため、政府によって建てられた29の一戸建ての建物です。それらは、元々林業の開発会社の宿舎です。




 

1903年に台湾総督府は、阿里山の豊かな森林資源をもっと詳しく知るため、「河合铈太郎」という東京帝国大学の教授に、研究してもらいました。河合氏の統計により阿里山に檜木は30万本以上もありました。その研究結果をきっかけに、当時の台湾総督府は阿里山の林業を開発することにしました。





阿里山の林業を開発するため、鉄道や林務所、官舎、製材所などの設備が建設されました。現在の嘉義檜意森活村は、当時阿里山鉄道の始発駅「北門駅」の傍に建てられた29戸建ての官舎など建物エリアです。それらは、当時阿里山の檜木によって建てられたので、「檜町」と呼ばれていました。その後、阿里山鉄道は木材を運送する役割を果たしたことで、台湾の林業発展を益々発展させる基盤になっていきました。やがて、元の「檜町」は林業の集落として「檜村里」と改名されました。当時の嘉義は「木材の都」と言われ、とても賑やかだったそうです。





民国政府時代に入ると、官舎が林務所の用地として使用されました。1964年に民国政府が台湾で檜木などの貴重な森林資源を守るため、森林の採伐を禁止しました。だから、台湾の林業は段々衰退していきました。そのため、元々木材の運送鉄道として発展してきた阿里山鉄道は観光鉄道に変わりました。





2008年、政府はその歴史的な建築をもっと多くの人に知ってほしいと思い、昔の官舎などの日本式建築物を修復しました。2014年から観光スポットとして無料で一般開放しています。現在、檜意森活村は政府が民間と共同で運営しています。

檜意森活村は台湾で最も大きい日本式建築物群として知られています。総面積は、3.4ヘクタールがあり、一回りは約三時間もかかります。檜木は腐りにくく、虫を防ぐなどの特色があるので、現在敷地内に保存された檜木の造りの家屋は100年以上の歴史もあります。





魅力満載の檜意森活村のレストランや売店ほか、所長の官邸、副所長の宿舎、「営林クラブ」などの歴史的な建築物も人気があります。また、毎週の土曜と日曜に大道芸人がここでパフォーマンスを披露するので、多くの観光客が訪れています。

昔の所長の官邸はT24に位置し、ギャラリーとして利用されています。ここでの屋根は、普通の宿舎と異なり、赤い瓦やセメント瓦が使われ、「切妻造」という雨防ぎの建築様式に属しています。官邸に入ると、心地よい檜の匂いを嗅いだ瞬間に、心が落ち着くでしょう。





昔の所長官邸の隣に、副所長の宿舎がありました。現在は「眠月廬」という林業の発展を紹介した展覧室にななりました。なぜ、「眠月廬」と呼ばれているのでしょうか。それは、阿里山林業の開発に貢献した日本学者「河合铈太郎」を記念するためだからです。「眠月」は、「生きる森」という意味があります。それは、河合氏が阿里山で作った詩の文の一節から取られました。ちなみに、阿里山にも「眠月線」という森林歩道があります。





  檜意森活村で唯一のイギリス風の建築物「営林クラブ(T19B)」は、1914年に建てられました。当時、官員を招待する目的に利用されたクラブは、現在展覧会として利用されています。ここで展示されている芸術品は、台湾のアーティストによって創作された素晴らしい作品です。ぜひ、見逃さないでください。





T14Dの「原住民館」も訪れる価値があります。現在、台湾で国に認定されている原住民はアミ族や太魯閣族など16族です。嘉義阿里山の地域に暮らしているのは、「ザオ族(鄒族)」という原住民です。ここでカラフルな服や独特なグルメなどのザオ族文化を体験することができます。





お土産なら、私は嘉義で70年以上の老舗「福義軒」というエッグロール専売店をおすすめします。特にエッグロールに冷蔵したタロイモを入れた「タロイモエッグロール」は一口食べると二つの食感が楽しめます。ぜひ、食べてみてください。


檜意森活村のアクセスは、台鉄で嘉義駅で下車、前の入り口から林森西路に沿って歩くと20分程で行けます。又は、66番台湾好行という観光バスでも行くことできます。







参考:

檜意森活村

嘉義市東區林森東路1號

電話:05-2761601




(許可なく転載することを禁じます)




嘉義

阿里山旧森林鉄道「眠月線」

台湾の小京都「嘉義檜意森活村」

阿里山「水山森林セラピー歩道」




南投

日月潭向山ビジターセンター

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