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台南司法博物館(旧台南地方裁判所)


 日本統治時代(1895年~1945年)に建てられた台湾三大建物と言えば、「台湾総督府、台湾総督府博物館、旧台南地方裁判所」です。今回は、台南市内にある美術館二館と対面する「旧台南地方裁判所」をご紹介します。(台南美術館二館https://reurl.cc/gGvleL)




 

 実は、日本統治時代に建てられた最初の台南地方裁判所は、清の時代の「万寿宮」というお寺にありました。その後、今の旧台南地方裁判所に引っ越しました。旧台南地方裁判所の前身は、明朝の騎兵営でした。清の時代に入ると、ここは台湾の有名人「連雅堂」の住宅になりました。「連雅堂」は、台湾旧副大統領「連戦」のおじいちゃんであり、「台湾通史」という本を書いた有名人です。旧台南地方裁判所は、日本の建築士「森山松之助」によって設計され、1914年に建てられました。森山氏は、なんと世界で有名な東京駅を設計した辰野金吾の学生でした。台湾総督府を設計した人もその森山氏です。




 

当時、最新の洋式の建築技術と工法を導入にして建設された旧台南地方裁判所が、国民政府時代に至っても使わられました。その後、老朽化で新しい台南地方裁判所が建設され、1991年に旧台南裁判所が国の文化財に認定されました。三年間の修復を経て、2016年に「台南司法博物館」として無料で一般公開されています。開放以来、台南司法博物館は、日本統治時代からの台湾裁判所に関する歴史に深く触れられるスポットになっています。また、ステンドグラス天井、屋根や柱にある精緻な彫刻など洋式建築の美しさをのんびりと楽しむことができます。

 


 


台南司法博物館は、府前路と永福路が交差する場所にあり、遠くからもその立派な外観が目に入ります。外の壁に書いてある文章は、中国古代の教育家「孔子」が主張した政治的な理想「平和と繁栄」という意味を踏まえて孫文が書いたものです。つまり、中華民国の創立者「孫文」が孔子の主張を支持していたのがわかります。

 

  台南司法博物館の入り口は二つがあります。当時、身分によって異なる入り口が利用されていたそうです。入り口の両側にある球体のオブジェは、「八紘一宇(はっこういちう)」を象徴する意味があります。「八紘一宇」とは、世界で皆が一つの家の中に平和に暮らす理想を唱えたものです。左側の入り口に入るとホールにいきます。ホールには迫力がある「ステンドグラス天井」と12本の巨大な「石造りの柱」があり、多くの人から高い評価を受けていました(現在は工事中)。ホールの奧には模型室が設けられ、建物の建築特色や利用の空間、設計者の森山松之助の紹介などのものが掲示されています。

 



 

ホールの隣にインスタの写真スポットになっているかつての「留置場」が見学できます。留置場には、コンクリートの椅子や便所、シャワーに利用された水道ホースがそのまま残っています。そのほか、和服を着ている人がトイレの標識になっています。かわいいでしょ。




 

旧台南地方裁判所は、日本統治時代に最大の民衆暴動「西来庵事件」の判決が出された臨時裁判所としても有名です。当時、判決は最も大きな三番目の法廷で行われ、1‚413人が有罪になったそうです。四番目の法廷では、裁判官や警察、弁護士などの服が着られます。ここでコスプレも楽しめるので、ぜひお試しください。

 

 


 

 後ろの廊下に沿って、売店が設けられているほか、歴史的な文物も見られます。そこには、百年以上の歴史があるガジュマルの木や清の時代に使われていた井戸の跡や、第二次世界大戦に使われた防空壕の跡などの見どころがあります。ぜひご覧ください。一方、売店では、裁判で使われるガベルの形をした鉛筆がプレゼントとして人気があります。




 

 現在、一番人気のある見所は「猫の道」だと言えるでしょう。「猫の道」は、猫が通る道のように狭く、「マンサード屋根」という屋根の内部にあり、修理作業で使われていた道です。入口からは、かがまないと入れません。猫の道を通るのは禁止されていますが、猫の道の前の所は見学ができます。そこで写真をとる観光客が多いですよ。見学は一日に二回、朝9時と午後3時です。しかし、足場が狭く、檜木造りの階段をのぼってしか見られないので、年配者や子供、妊娠中の方にはおすすめしません。



  

 

檜木造りの階段の側には、見事な「天塔」というアート作品があります。それは、旧台南地方裁判所の壊れた塔を逆さまに吊るしているアート作品です。または、ファイルや金庫など重要なものを置いていたかつての保管庫も見る価値があります。保管庫の鉄製のドアは厚さが15センチもあり、壁の厚さが75センチもあるので、当時の人は入ることが難しかったでしょう。現在は一般公開されています。最後に、思い出がとして残しておくため、旧台南地方裁判所のスタンプを押してみてはいかがでしょうか。スタンプは、光の廊下という見所の側にあります。

 



 

ここでゆっくりと見学すれば、所有時間は約二時間です。 近くのグルメとして、旧台南地方裁判所から徒歩5分で行ける「度小月」というレストランをおすすめします。「度小月」は1895年に創業し、台南名物「担仔麺」の元祖の店です。肉そぼろとエビをトッピングした担仔麺は、さっぱりとした味でとても美味しいです。時間が許すなら、ぜひ食べてみて下さい。





(許可なく転載することを禁じます)



 

参考

1台南司法博物館

 台南市中西区府前路一段307号

 定休日:月曜.祝日

 (ステンドグラス天井と模型室は工事中で、暫く開放禁止だそうです。)

2度小月(年中無休)

台南市中西区中正路16号








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