台湾南部の嘉義にあるレジャースポット「嘉義公園」
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台湾南部にある嘉義の魅力は、郊外のスポット「阿里山」だけではなく、市内のレジャースポット「嘉義公園」にも溢れています。今回は、嘉義市の東区にある「嘉義公園」をおすすめします。
嘉義公園は、日本統治時代(1919年)に建てられた百年以上の歴史がある公園として知られています。敷地内には、「射日塔」や日本統治時代に関わる「昭和18J」史跡館、嘉義神社の遺跡や孔子廟、福康安記念石碑、台湾で有名な画家「陳澄波」の画などの見所がたくさんあり、半日観光コースとして人気があります。

嘉義市のランドマークとなっている「射日塔」は、元もと日本統治時代に建てられた嘉義神社の中にありました。国民党時代に入ると、ここは戦争で命を落とした軍人などの英霊を祀る場所「忠烈祠」として利用されました。その後、忠烈祠が火事で燃えてしまい、修復を経て「射日塔」の名で一般の方に開放されています。なぜ、射日塔の名で命名されているかというと、それは阿里山の山麓で暮らしている原住民「ツゥウ族」の「太陽を射る」という伝説からです。

伝説によると、太古の時代には、二つの太陽があり、彼らは暑くて生活できなくなってしまいました。その時、ツゥウ族の勇士三人が自らの息子を連れて山頂に至りました。その後、三人の勇士が相次いで亡くなったので、余分にある一つの太陽を射落とすために、勇士らの息子らが18年の歳月をかけて成功させました。そして、ツゥウ族は安定した生活に戻りました。その後、射落とされた太陽が夜になると出て来て、月になったという伝説があります。

高さが62メートルあり、12階建ての「射日塔」は、外観が台湾で有名な観光地「阿里山」の神木のイメージを取り入れたデザインです。真ん中にある銅製の絵には、その「太陽を射る」という伝説が描かれています。11階にカフェが設けられ、そこでコーヒーを飲みながら嘉義市内の景色が眺められるので、居心地がよいです。



昭和18J史跡館は、今も残っている嘉義神社の僧坊や社務所を整備してから組み合わせた嘉義の史跡館です。二つの建築物は、阿里山のヒノキ造りで館内に入ると、ヒノキの匂いが漂っていて、まるで阿里山の森林に入ったかのようにとてもラックスできますよ。ここでは、カフェや売店のほか、日本統治時代に建てられた阿里山森林鉄道や木材伐採に関わる展覧室が設けられています。展覧室には、当時阿里山で使われていた木材を切った刃物などの用具が見られ、日本語放送の動画を通して阿里山の林業の発展を知ることができます。また、史跡館の庭にある百年以上の歴史がある樹木「台湾楓」も、お見逃しなく。


忠烈祠と書いてある門の前にあるエリアには、当時の嘉義神社の参道や狛犬、石灯籠などの設備が今も残っています。また、昭和18J史跡館に面するエリアでは、参拝者に利用された神社の参集所や手水舎が見られるだけではなく、神社の基座の遺跡も見学できます。


学問の神様「孔子」を祀っている孔子廟は、入り口の近くにあります。中に入ると、静かで穏やかな空間が広がっています。ここなら、受験の合格祈願もできますし、中国風の宮殿のような一見の価値がある建築物も見学することができます。
福康安記念石碑は、清の時代に台湾で最大の民衆暴動「林爽文事件」を収めた将軍「福康安」の功績を称えるため、清の皇帝乾隆帝から賜わった石碑です。「林爽文事件」を無事に収めたことによって、嘉義の名は、旧名の諸羅から嘉義に改名されました。よく見ると、漢文と満州文字で書かれた石碑があり、それらはここでしか見られないですよ。


公園に点在している嘉義出身の画家「陳澄波」の画も見る価値があります。陳澄波は東京美術学校に留学し、1926年に彼が描いた「嘉義の町はづれ」という油絵は、日本帝国美術院展覧会で入選しました。残念ながら、陳澄波は国民党時代に台湾で起きた大規模な民衆暴動「228事件」で命を落としました。嘉義公園に来たら、陳澄波の作品をぜひご覧ください。

時間が許すなら、射日塔の横にある「嘉義樹木園」に訪れて森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。1909年に創園された嘉義樹木園は、今でも、台湾で三大の外来種の熱帯林園区の一つとなっています。樹齢が百年以上の老木の樹群や生態池などの自然風景が見られる嘉義樹木園は、嘉義住民にも観光客にも人気があります。




嘉義公園の右側にある「KANO園区」は、近年、野球ファンの聖地になり、訪れる観光客も増えています。KANOは嘉農で嘉義農校の省略語です。1931年に嘉農の野球チームが台湾代表として日本へ甲子園に参戦し、準優勝を取った歴史があります。2014年に、台湾で嘉農の野球チームの物語が「KANO」という名で映画化され、当時話題になりました。



グルメなら、嘉義公園に面する「海鷗廚房(Health Kitchen)」という異国料理屋さんをおすすめします。オーナーさんが半導体の世界企業TSMCで仕事したことがあるエンジニアでした。オーナーさんの奥さんはスペイン人で、子供の頃からシェフの祖母に料理を教えてもらったので、料理が得意です。店内は主に地中海料理を提供し、メニューの選択肢も多いです。内装はユーロッパ風で、料理も美味しく、サービスもよく、来客から高く評価されています。店は予約が必要です。営業日は金曜日から月曜日まで四日間のみです。




嘉義公園へのアクセスについては、台湾鉄道の嘉義駅で降ります。そこには、「前站」と「後站」という出口が二つあります。「前站」から出ている、緑ラインや台湾好行(黄色ライン)の観光バスに乗って、嘉義公園で降ります。嘉義駅から嘉義公園まで徒歩で20分ぐらいです。或いは、台湾新幹線の嘉義駅で7211番のBRTバスに乗って、嘉義公園へ行くこともできます。
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参考
一.嘉義公園
嘉義市東区啓明路264番
射日塔と昭和18J史跡館二つスポットだけは、入場は有料です。
二. 海鷗廚房(Health Kitchen)
嘉義市東区啓明路259番
★嘉義にあるスポット
1.阿里山旧森林鉄道「眠月線」

2.台湾の小京都「嘉義檜意森活村」

3.阿里山「水山森林セラピー歩道」

★2025年ランキング
1.原住民の集落「霧台」

2.一貫道の道場天台山

3.屏東潮洲林後四林と二峰圳

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