台湾の博物館といえば、世界レベルの台北故宮博物館の他、近年アジアで脚光を浴びている「台南奇美博物館」も人気があります。
15億台湾ドルを投入し、6年の歳月を経て建設された台南奇美博物館は、台湾南部の台南仁徳区の都会公園にあります。台鉄で台南保安駅から徒歩15分或は台鉄台南駅で3番のバスに乗り換え、50分ほどで行きます。
奇美博物館はもともと、1992年に台湾で有名なプラスチックと電子会社「奇美実業」の創設者「許文龍」氏が奇美実業ビルの中で開設し、無料で公開しました。
ところが、なぜ、許氏が博物館を建設したのでしょうか。その理由は、日本統治時代に生まれた許氏が幼い頃、よく台南市内にある無料の州立博物館へ見学に行きました。許氏にとって貧乏な生活をしていたのにかかわらず、こんな魅力的な博物館があり、本当に感動しました。ですから、いつか博物館を建設したいと目指していました。
1992年に奇美実業の急成長とともに、この夢が叶えられました。その後、許氏がもっと多くの人に美術品を見てもらおうと思ったので、台南市政府と共同で現在のヨーロッパ風の台南奇美博物館を建てました。 2015年に開幕してから、台湾人だけでなく、海外から多くの旅行者も訪れるようになりました。
都会公園に入ると、まるでヨーロッパにいるように感じられます。
ロータリーには、壮大なアポロンプ噴水、オリンポスの橋の上には、12名のギリシャ神様のほか、公園内に点在する芸術品も見る価値があります。 館内は西洋の美術、楽器、兵器、動物標本など数多くの貴重な芸術品が展示されています。見学のため、入場券(一人で200元)を購入する際は、ついでに日本語の音声ガイドをぜひお借りください。
また、楽器コーナーには、一時間ごとにITコンサートが楽しめます。12分と短いですが、貴重な体験ですよ。そのほか、世界もっと多くのバイオリンを収蔵している奇美博物館が、国際的なコンテストを参加する予定の学生に無料でバイオリンを借りるサービスを提供します。
台湾で最大のヨーロッパ風の博物館として知られている奇美博物館は、台湾の台南に来たら、ぜひ、この芸術の殿堂へ足を運んでみて下さい。
台南奇美博物館
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