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台湾最大級の原住民の野外博物館「台湾原住民文化園区」

更新日:6月5日




 台湾の原住民は、主に中央山脈の高山地帯や東部の花蓮、台東などの地域で暮らしています。その人口は総人口の2.5%を占め、約60萬人です。現在国に認定されているのは、アミ族、パイワン族、ロウカイ族など16族です。ですから、様々な文化や習慣があり、服も祭りもそれぞれの特色があります。



今回は、台湾最大級の原住民の野外博物館「台湾原住民文化園区」を紹介したいと思います。


台湾原住民文化園区は、台湾南部の屛東瑪家郷(旧名三地門)にあり、台鉄の屏東駅で「台湾好行」という観光バスに乗り換えれば行けます。





  台湾原住民文化園区では、いくつかのエリアに別れています。ここで16族の集落の家屋が展示されるほか、原住民のダンスショーや原住民文化を見学することができます。また、そのなかに歩道があり、高台から園区全体や山を見渡せます。

園区の敷地面積は82平方キロメートルで、大きさは約東京ディズニーランドの1.8倍です。敷地が広すぎるので、園内のシャトルバスでのんびり遊んでみて下さい。




園区に入ると右側にある「原住民文化展示館」に着きます。館内に台湾東部の離島「蘭嶼」で暮らている「タオ族」という原住民によって造られた独特な手作りの船「拜訪號」を、ぜひお見逃さなく。




12年前に、中華民国100周年のため、18人のタオ族の原住民が伝統的な漕ぎ方である船「拜訪號」を蘭嶼から台湾南部を経由し、台湾北部の淡水に漕いで進みました。その後「拜訪號」が台北市役所に一か月展示されました。そして、台湾南部の高雄市にある海洋公園に移設され、引き続いて展示されました。2021年に「拜訪號」が貴重な原住民文化財として、台湾原住民文化園区に運ばれ来ました。ですから、一見の価値があります。




また、南部の原住民の家屋と言えば「石板屋」です。何枚かの薄い石を積み重ねた独特な造りの家屋「石板屋」は、台湾南部の山で暮らしている「ルカイ族」と「パイワン族」二つ原住民ならではの家屋です。「頭目」という身分が高い者は、自分の家の石板屋前に大きな石板を置くのが、一般的です。2009年に台風による水害で甚大な被害があったので、多くの石板屋が破壊されてしまいました。台湾原住民文化園区では、その石板屋が見られるので、ぜひ尋ねてみてもらいたいです。




ナルワン劇場では、異なる原住民の演出が見られるので、ぜひご覧ください。それぞれの部族の踊りと歌を通じて、原住民文化を認識できるため、素晴らしい演出も多くの観光客が魅了されています。





また、原住民のグルメも食べてみてください。例えば、粟で作られた『小米酒』、原住民風のソーセージ『馬告香腸」、モチ米や肉を葉に入れ蒸した『吉納福』などグルメは、一度食べたら忘れられないですよ。





お土産なら、カラフルでユニークな手作りの「トンボ玉」という工芸品をおすすめします。伝統的な工法にこだわって作られた飾り物や線香入れなどのトンボ玉の工芸品は、お守りの意味があるので、お土産にぴったりです。




駐車場の横にある長い吊橋『山川トンボ吊橋』(262メートル)も大人気です。ここから、壮大な山やきれいな青空が一望できるので、多くの観光客がわざわざここに立ち寄って、写真を撮りにきます。





原住民の文化に深く触れられる「台湾原住民文化園区」は、台湾南部の屛東に来たら、足を運んでみたらいかがでしょうか。








参考

1.台湾原住民文化園区

屛東県瑪家郷北葉村風景


2.台湾好行(休日のみ運行)

603C-185と603D-185二線

予約要・最低限の5人



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