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2024年台南ランタンフェスティバル

更新日:6月5日



台湾では旧暦の一月十五日は「元宵節」といいます。元宵節は、春節のお正月の最後の日です。ですから、それを祝って、毎年の元宵節に台湾全土でランタンフェスティバルが順番に開催されます。

 





今年は、16年ぶりの台南でこの恒例のイベントを開催しています。台湾で最も古い城「台南安平古堡」が建設から400年を迎えるため、今年は「台南400」というテーマでランタンフェスティバルが行われます。

  

今回のランタンフェスティバルは、新幹線の台南駅の前にある「中央ランタンのエリア」で行われます。伝統的なランタンのほか、現代アートのランタンもあります。また、ハイテク(AI)技術が導入されたので、話題になっています。





 

  中央ランタンエリアには、「メインランタンのエリア」と「台南の城のエリア」、「ハイテク グリーン エネルギー展示エリア」に分けられています。

今回、展示されているランタンは、たくさんあります。ここでいくつかのランタンをご紹介させていただきます。


 

一、龍來台灣

「龍來台灣」は、メインのランタンです。日本では辰ですが、台湾では今年の干支の龍の形をしています。龍來台灣は台湾語です。龍は「幸運と光栄を台湾に運んできた」という意味があります。龍の形は異なる角度から見ても迫力があります。また環境にやさしい太陽光発電システムとグリーン エネルギー技術を導入したランタンです。台湾史上で最もエネルギーを節約したランタンと言えるでしょう。




 

 二、福泰安康

宗教の自由が認められる台湾では、様々な宗教があります。最も信仰されているのは、海の神様「媽祖(まそ)」です。媽祖は女の神様です。台湾では媽祖を祀る廟が、500くらいあるそうです。

台湾本島で最も古い媽祖廟が台南にあります。「大台南天后宮」です。1684年に建てられ、300年以上の歴史があるので参拝者が絶えません。

このランタンは海を守る神様「媽祖」をテーマとして、作られた作品です。傍にいる二人の神様は、順風耳と千里眼といい、媽祖の守護神です。この作品を見たひとは、一年間を順調に過ごせることを願っています。





三、美しい島

台湾はポルトガル人に「フォルモサ」と呼ばれていました。その意味は台湾が自然に恵まれている美しい島ということです。

このランタンは太陽光発電システムと(AI)技術を使用しています。真ん中にあるのは「鯨」です。このランタンは、鯨と海、多くのランプなど素材を融合させたアートです。カラフルできれいです。

 

 


  

四、国際エリア

台南市政府はいくつかの日本都市と姉妹の関係を結んでいます。このエリアは、姉妹都市の観光ニュースを伝える国際エリアです。

 台南市政府は、姉妹都市の代表的なグルメ、スポット、文化など物をもっと多くの台湾人に知ってほしいと思い、この国際エリアを作りました。





五、神のドア 

「台湾の神の都」と呼ばれる台南では至る所にお寺があります。約1650のお寺があるそうです。

「神のドア」という作品は、AR技術を採用しています。携帯電話でAR Codeをスキャンすると、異なる神様や麒麟などの縁起物が見られます。ドラえもんのどこでもドアのような神のドアを、ぜひお試しください。




 

 六、森の光

台南で織物産業が盛んです。あるメーカーは台南の養殖魚の「虱目魚(サバヒー)」の鱗から、「コラーゲンペプチド」を抽出して、繊維を造りました。それを衣料として使っています。この作品は、台南が誇る織物産業が森の光のように世界に注目されているイメージを取り入れます。




 

七、光の稲田

台南は農業県に属しています。優れた農業技術で、品質の高い農産物は世界で注目されています。この作品は「光の稲田」といいます。両側の稲穂は、豊作を願う意味があります。真ん中にあるのは、麒麟のような聖獣です。台湾で麒麟は、幸運を運ぶことができる縁起物として知られています。ですから、お寺で麒麟の飾り物をよく見かけます。




 

  2024年2月24日「元宵節」の開幕以来、多くの観光客が訪れている台南ランタンフェスティバルは3月10日までです。

ランタンフェスティバルは、都市を変えて毎年あります。「元宵節」に台湾に来た人は、ぜひ時間を作って、訪れてみてください。






参考:

会場は新幹線で台南駅から徒歩五分で行けます。



(許可なく転載することを禁じます)


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