獄政博物館「旧嘉義刑務所」
- 6月29日
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更新日:7月2日

台湾各地では、日本統治時代に建てられた建築物がたくさん残っています。今回は、台湾南部の嘉義市内にある旧嘉義刑務所「獄政博物館」をおすすめします。
旧嘉義刑務所は、日本統治時代(1922年)に建てられ、1994年まで使われました。ほぼ完全な形で保存された旧嘉義刑務所は、和洋折衷の建築構造に属し、2005年に文化財となり、「獄政博物館」として無料で一般の方に開放されています。ここでは、日本統治時代から民国政府時代までの台湾刑務所の歴史や司法の発展を知ることができます。また、貴重な刑務所の内部にあるものを垣間見ることができます。開放以来、旧嘉義刑務所には多くの人が訪れるようになり、観光スポットとなっています。

旧嘉義刑務所には、木造や赤レンガ造り、コンクリート造りなどの建物が28棟保存されています。当時、それらの建物は、舎房や工場、倉庫、教悔堂、展覧室、医療室などの目的に利用されました。見所がたくさんあるので、ここに来たら、ゆっくりと見学してみてください。
ここでいくつかの見所をご紹介します。
まず、台湾ではここでしか見られない大きな阿里山ヒノキで作られた巨大な大門です。よく見てみると大門のドアがアーチより大きいです。なぜ、木造のドアがコンクリート造りのアーチより大きいですか。その理由は、大地震で破壊されてしまったもともとの赤レンガ造りの大きいアーチに代わって、新しく小さいコンクリート造りのアーチを作ったからだそうです。

大門を通り抜けていくと、赤レンガ造リの「庁舎」につきます。庁舎には、当時の所長や総務課などのオフィスがみられます。そこで、旧嘉義刑務所の沿革や台湾の司法発展に関する看板や写真が展示され、特に、所長のオフィスはインスタ映えする場所として大人気です。実は、当時の受刑者が書いた手紙には、暗号で受刑者の欲しいイケないものが書いてあることがよくありました。




庁舎の通り道にある「中央台」という中央見張所があり、そこから繋がる三つの建物は、三棟の男性舎房でした。舎房は世界で数少ない三翼の放射状舎房に属し、ユニークな建物と言われています。中央台の両側には、当時の職員らの服や受刑者の服が展示されているエリアがあります。
中央台や舎房に面する庁舎の廊下の上には、神棚が設けられ、祀られているいくつかの位牌が今でも博物館の平和を守っています。また、中央台の横にある元面会室で展示されている当時の刑務所内で発見された違反品などものは、珍しいので、ぜひご覧ください。




現在、三棟の男性の舎房は順番に開放されていて、今回は一番右の舎房に入ることができました。そこは、男性の舎房で、独居室や10人ぐらいまで入れる雑居室が設けられ、各室の狭い空間や給食口、便所などの舎房設備を見れば見るほど、閉塞感が強く感じられます。女性の舎房は婦育館にあり、3歳以下の幼児がいる女性の受刑者には、幼児を連れてベビールームに入居することができました。




四つある旧工場は、屋根に窓を造った工法「越屋根」が採用されています。中に入ると蒸し暑くなくなり、湿気予防にもいいです。旧工場には、受刑者がリサイクル素材を使って作った素晴らしい工芸品が見られます。そこでは、台湾各地の刑務所の建築模型など物を見学することができます。中には、ある死刑囚が作った「殤逝」と呼ばれる工芸品があります。それは、自らの足枷に結んだお金を遺体の処分を手伝ってくれた人へのお礼として差し出しているものです。このような工芸品を見ると、悲しくなるでしょう。



旧嘉義刑務所の入り口の右側には「1919販売部」という売店があり、受刑者が作ったエッグロールやチョコレート、アイス、飲み物などの商品を売っています。ここは休憩するのにぴったりな場所です。見学に疲れたら、ぜひご利用ください。



ちなみに、旧嘉義刑務所から徒歩で10分ぐらいで人気のある牛肉麺屋「津川麺食館」に行きます。内装は普通ですが、清潔感があります。店の牛肉麺は肉が大きく美味しくて、常連客にも、観光客にも高く評価されています。定休日は、日曜日と月曜日です。その店の牛肉麺を召し上がってみてください。

旧嘉義刑務所のアクセスについては、台湾鉄道に乗って嘉義駅で降ります。それから、嘉義火車站後站(嘉義駅の後ろ出口)を出て、66番の「光林我嘉」というバスに乗り換えれば、行くことができます。降車降り場は、獄政博物館です。
台湾刑務所の歴史に深く触れられる場所と観光を兼ね備えた「旧嘉義刑務所」は、嘉義に来たら、足を運んで訪れてみてはいかがでしょうか。
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参考:
1.旧嘉義刑務所
嘉義市東区維新路140番
休館日:月曜日
2.光林我嘉バス
3.津川麺食館
嘉義市中正路65番
嘉義にあるスポット
1.嘉義公園
2.阿里山旧森林鉄道「眠月線」
3.台湾の小京都「嘉義檜意森活村」

4.阿里山「水山森林セラピー歩道」






この文章からは、日本統治時代の台湾の刑務所が、受刑者のニーズを考慮し、教誨堂(きょうかいどう)や医務室、婦育館(ふいくかん)などの施設を備えていたことが伺えます。法律が人間味を兼ね備えていた一方で、中央監視所から放射状に伸びる舎房という独特な設計は、当時の日本人の設計思想に感嘆させられます。ここは誰もが一度は訪れる価値のある場所であり、特に日本の観光客にとっては、感慨深い特別な体験となるはずです。