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東港王船を燃やす祭り

更新日:2024年6月5日


 台湾南部では、道教の王爺という神様を信仰することが盛んです。王船という船を燃やす祭りは、道教の独特な宗教儀式です。王船を燃やすことによって、疫病を連れ去ってもらうことができるそうです。




  最も有名なのは、台湾南部の東港鎮にある「東隆宮(トウリュウグウ)」で三年一度八日間かけて行われるイベントです。この伝統行事は、地元の人だけでなく東港鎮を離れて生活している人たちもわざわざ帰省して、この盛大な宗教イベントに参加します。



 東隆宮は、300年以上の歴史があり、「温王爺」と呼ばれる神様を祀っている廟です。又、8000万元をかけて約二万枚の金箔を貼った「正門」が台湾で最も高価な門として知られています。


 このイベントの一番の見所は最終日の王船を燃やすことです。夜明け前に海岸で約1000万元をかけて作る王爺が乗る船「王船」に火が放たれ、「王爺」と呼ばれる神様を天上へお見送りします。東港人は、王船を燃やすことで災いを払うことができ、平安と健康を残してくれると信じています。





 このような王船を燃やす祭りは、台湾の南部ではいくつかの地域で行われていますが、東隆宮の規模が一番大きいです。屏東県政府により、現在王船を作ることができる人は二人しか残っていないそうです。そのうえ、王船を作るのは半年もの時間が必要なので、とても珍しいから訪れる価値があります。 


 次回は2024年の秋に開催する予定です。台湾に来たら、台湾独特な宗教文化を体験してみてはいかがでしょうか。



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