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台湾最古のカトリック教会「万金天主堂」

更新日:8月8日



宗教の自由が認められている台湾ではさまざまな宗教があります。


今回は台湾最古のカトリック教会「万金天主堂」をご紹介させていただきます。


万金天主堂は台湾南部の屏東萬巒にある「万金」という集落にあります。清の時代に「郭徳剛」という神父によって創建されたカトリック教会です。1984年に万金天主堂はローマ教皇によって「宗座聖殿(カトリック教の聖殿)」に認定されました。その教会はローマ教廷の傘下組織の一つで、レベルはトップのサン.バチカン教会に次いでいます。歴史が160年以上もあるので、国の古跡に認定されています。





スペイン人によって設計された万金天主堂には、天主堂や聖母公園、教友のセンター、聖母会院、隠修院などがあります。外見はスペイン風の「古城」様式の建築と中国の閔南風の「山座」様式の建築を融合した建築物です。内部はバロック様式のアーチ門やゴシック様式のステントガラスなどの洋式建築を組み合わせています。





昔、屏東萬巒のカトリック教は、中国から移住してきた閔南人と客家人によって異教として認定されたので、よく紛争を引き起こしました。教会が何回も破壊されたので、平和のため万金天主堂の正門の外壁には、清の皇帝によって認可された教会の印として「奉旨」と彫られた石碑があります。現在、人口は約3000人がいる万金では、約2000人の住民がカトリック教を信仰しています。





万金天主堂の境内は広くないですが、落ち着く場所です。特に、教会に入ると、静かで穏やかな雰囲気が漂っています。数年前に、告解用の部屋に置かれた聖母像は、火事でダメージを受けました。その後、スペイン人の修復師によって美しい聖母像が復元されました。聖母の髪の毛は、50センチがあり、それは人間の髪の毛を使ったそうです。時間が許すなら、教会の椅子に腰掛け、疲れた心を浄化させましょう。ここでは、無料で祈願カードを使うこともできます。





聖母公園では歴史が百年以上もある「鶏卵花」というプルマリアという花が春に咲きます。また、後ろの庭園にある大理石で彫られた聖書にある物語をモチーフとした一連の石像などは、一見の価値があります。





台湾では、万金天主堂をカトリック教の総本山として、毎年、12月8日に聖母パレードが盛大に行われます。聖母の神輿は重さが300キロあり、中国福建の彫刻家によって彫られたものです。この聖母パレードはスペインから持ち込まれた宗教行事です。それに、爆竹や舞踊などを含め、台湾風の巡行文化を融合させたので、毎年カトリック教の信徒はもちろん、多くの観光客が訪れています。





ちなみに、萬巒の名産といえば、「客家風の豚足」です。「豚足通り」と呼ばれる民和路に沿って豚足の売店がたくさんあります。客家風の豚足は、豚の前足の部位を使い、醤油や「滷包」という漢方薬の香辛料などと一緒に長時間に煮込んた料理です。赤身の部分が多くて、脂っこくないので、食べたことがない人にも受け入れられると思います。そして、温めて食べても冷やして食べても美味しいです。万金天主堂にきたら、ついでに有名な客家風の豚足を食べてみてはいかがでしょうか。








参考:

万金天主堂

屏東縣萬巒鄉萬金村萬興路24號

台鉄で屏東駅を降り、8235番と

いう屏東バスに乗り換えれば、

行けます


(許可なく転載することを禁じます)







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