台湾最南端の墾丁にあるスポット「鵝鑾鼻 (ガランビ)」

TASAINA TAIWAN
6月25日
読了時間: 4分

墾丁は、台湾の最南端にある熱帯リゾート観光地として大人気です。美しい海岸線と豊かな自然に恵まれている墾丁は、海と山の絶景スポットだけでなく、サーフィンやダイビングなどの海上活動も楽しめます。今回は墾丁にあるスポット『鵝鑾鼻 (ガランビ)』をおすすめします。

　鵝鑾鼻 (ガランビ)は、台湾南部の屏東恆春鎮にあり、バシー海峡に面している美しい自然風景エリアです。中央山脈の最南端の平地に位置するので、ガランビは「南岬（South Cape）」とも呼ばれています。敷地内には、ヤシの木や熱帯性植物が植えられ、南国風情が感じられます。ですから、ガランビ(鵝鑾鼻)は「台湾のハワイ」の美称もあり、ドラマや映画のロケ地として利用されています。そのほか、旧石器時代の遺跡や真っ白な灯台、サンゴ礁の奇岩ら、現代アートなどの見所がたくさんあります。

鵝鑾鼻ガランビに来たら、真っ白な灯台はマストです。墾丁の地域は三面が海に囲まれ、サンゴ礁の地形に属しているので、昔ここで船難事件がよく起こりました。だから、清政府は、国際から指摘を受け、1882年にガランビ灯台を建てました。当時、その灯台は、防壁や外濠、銃口が設けられ、台湾で有数な軍事用灯台と言えたでしょう。百年以上の歴史がある灯台は、何回かの修復を経て、文化財になり一般公開されています。文物館で灯台の歴史、写真、石碑などの物が見学できます。文物館の廊下から海の絶景が楽しめるので、多くの観光客がここに訪れます。ガランビ(鵝鑾鼻)のランドマークになっている「鵝鑾鼻石碑」も、映える場所として有名です。

鵝鑾鼻石碑の由来については、日本統治時代に当時台湾にあった「日日新聞社」が「選抜台湾八景」というイベントを行い、ガランビ(鵝鑾鼻)がNo.1に選ばれ、「鵝鑾鼻石碑」が作られたことによります。石碑の近くには、外観は胎児の形をした「無限生命」という巨大な現代アートがあります。「無限生命」は台北101で使用されていて廃棄されようとしたエレベーター用のゲーブル（鋼索）が再利用され、作られたものです。ここから、墾丁国家公園のランドマーク「大尖山」や海の絶景などの優れた自然が一望できます。

ガランビ(鵝鑾鼻)石碑の西側の芝生からガランビ歩道に沿って行くと、いくつかの見所があります。まず、「浜海景観平台」です。そこで、一休みすれば、バシー海峡など海の絶景が堪能できます。それから、長時間の風食や浸食によって形成された岩の穴や奇岩なども、お見逃しなく。例えば、「冤家路」や「親吻石」など独特なスポットをぜひ訪れてください。冤家路は、サンゴ礁岩の裂け目のところが狭い通りになっているスポットです。なぜ、「冤家路」と呼ばれているのでしょうか。冤家には「惚れたが因果」という意味があるから、夫婦やカップルはここに立ち寄ります。

「親吻石」は、海辺でキスをしている姿のような二つのサンゴ礁です。二つサンゴ礁の間にきれいな海が見られ、気持ちが落ち着きます。散策に疲れたら、展望台の「滄海亭」に移動してみてはいかがでしょうか。滄海亭には、素晴らしいサンゴ礁の海岸はもちろん、貓鼻頭（マオビートウ）や帆船石、大尖山など墾丁を代表的なスポットも見渡せます。滄海亭の右側にある「鼻頭漁港」は、台湾で最南端の漁港と言われています。滄海亭から10分歩くと出口につきます。

鵝鑾鼻の一周りは2時間ぐらいです。入場券は一人で60元です。アクセスは、台湾新幹線「高鐵」の左営駅で「台湾好行」という観光バスの「9189墾丁快線」に乗り、最終駅「小湾」で降ります。それから、タクシーに乗り換えれば、10分くらいでつきます。鵝鑾鼻の冬は東北季節風が強く吹きますから、旅行には、おすすめしません。ベストシーズンは5月から8月までです。