台湾で一番人気があるレトロな街と言えば、「旗山老街(ラオジエ)」です。台湾の観光局の統計によると、2023年ここに訪れた人は630万人いました。来客数は一番多いので、「人気がある台湾老街のランキング」でNO.1になりました。
台湾南部の高雄旗山にある旗山老街は、バスで約一時間で行ける見所です。たくさんのおいしい食べ物や魅力的な建築、歴史文化があるので、賑やかな雰囲気が漂っています。
旗山では、清の時代からサトウキビが栽培されていました。日本統治時代に入ると、旗山は製糖の町として栄えました。大正時代(1902年)、旗尾線(美濃―大樹)という鉄道支線が建設され、人の他にも砂糖など物の運搬目的に利用されました。当時、旗山駅は、鉄道旗尾線の中心駅として賑やかでした。旗山駅の付近では、食堂や商店など様々な店が並んでいたので、繁華街になりました。その繁華街が今の旗山老街です。
国民政府時代に入ると、国際的な価格競争で製糖業は段々衰退していきました。さらに、旗山に向かう公路が新しくできたので、旗尾線という鉄道は使われなくなりました。現在、旗山老街にある旗山駅は、「糖業文物館」として一般公開され、入場券は一人30元です。
旗山駅は、西洋式と日本式を兼ね備えた和洋折衷の建物に属し、その外観が魅力的なため、旗山老街のランドマークになっています。昭和時代に建てられた老街(ラオジエ)にあるバロック建築物は見る価値があります。その他、旗山農会などの建物も有名です。
旗山は台湾バナナの産地です。なぜなら、製糖業が衰退した後、当地の住民がサトウキビの代わりにバナナを栽種したからです。当時、品質の高い旗山バナナは、世界で有名になったので、台湾はかつて「バナナの王国」と呼ばれました。残念ながら、そのバナナも国際的な価格競争で栽種量は前よりも少なくなってしまいました。しかし、旗山バナナの美味しさは、今も台湾バナナの中でNO.1として人気があります。ここにきたら、食べてみてもらいたいです。また、旗山バナナで作られたエッグロール、ケーキ、お餅などは、自分にも友達にもぴったりな旗山のお土産です。
ローカルグルメなら、私は、老舗「三哥」の「臭豆腐」、「朝林氷果室」の「楊桃杏仁露」、「麺線羹」などをおすすめします。揚げた物「臭豆腐」は、強烈な匂いですが、とてもおいしい味です。「楊桃杏仁露」は、スターフルーツジュースをアーモンドゼリーに入れたものです。さっぱりした味で、地元の人々はもちろん、観光客にも人気があります。「麺線羹」はとろみあるカツオ出汁のスープに、カキやホルモンなどの物が入った素麺で食べやすいです。
旗山には、老街だけでなく、鼓山公園や武徳殿などのスポットもあります。それらは、日本統治時代に建設されたので、訪れる価値があるでしょう。
鼓山公園は、高雄で最も大きい公園です。1904年、標高は約600メートルある丘に建てられ、敷地面積は31ヘクタールです。敷地内には、孔子廟のほか、神社の遺跡や「精忠護国」と書かれた石碑や「駐軍記念碑」などの見所があります。その「精忠護国」の文字は、当時の台湾総督「佐久間左馬太」が旗山を視察した時に、書かれた文字です。「駐軍記念碑」は日本の退役軍人によって建てられた記念碑です。さらに、階段を上って行くと孔子廟につきます。ここで雄大な山々が一望できるので、見逃さないでください。
魅力満載の旗山老街は、台湾と日本の歴史に深く触れられる山の中にあるレトロな街です。台湾の高雄に来たら、ぜひとも足をお運びください。
現在、旗山に向かうバスの本数は十分にあります。
・台湾新幹線の「左営駅」で「旗山快捷」という高雄客運バスに乗り、「旗山ターミナル駅」で降り、そこから約徒歩五分で着けます。
・台湾鉄道「高雄駅」の横に、「高雄客運ターミナル」があり、そこで「E25高旗六亀快線」、「E28高旗美濃快線」、「E32田仙快線」という高雄客運バスに乗り、「旗山ターミナル」で降り、約徒歩五分で行くこともできます。
参考:
一、旗山老街
高雄市旗山區中山路10號
(許可なく転載することを禁じます)
高雄
台湾パイナップルの缶詰め工場
田寮月世界
駁二芸術特区
橋頭製糖工場
高雄英国領事館
左営孔子廟と文武聖殿
伝統的な市場「内惟市場」
仏教の聖地「仏陀記念館」
離島「旗津(チージン)」
柴山阿朗壹(アランイ)古道
有名なパワースポット
離島「澎湖ポンフー」
篤行十村
澎湖七美
龍門閉鎖陣地
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➡展出期間
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