カカオは中南米の原住民に『神の食べ物』と呼ばれています。

昔、中南米ではカカオの種子で作られたカカオの粉は王様や上級軍人しか食べられなかったそうです。その後、大航海時代にスペイン人によってカカコの種子がヨーロッパに持ち帰られ、だんだん世界で人気があるチョコレートに変わってきた。

台湾のカカオの歴史は、日本統治時代にインドネシアからの種子で多湿高温の台湾南部の屏東大武山に栽培されたことから始まったが、二回の大戦でその産業は段々衰退していきました。

20年前、屏東県政府は健康に悪い「檳榔ビンラン」という農作物を栽培していた農家にカカオを檳榔の代わりに栽培してほしいから、客家人の集落『内埔』を選んでカカオを栽培させてみました。何年もの試行錯誤で世界レベルに劣らないカカオの栽培が成功し、種子から作られたチョコレートも国際コンテストでいい成績を取りつつあります。現在、カカオの栽培面積は内埔、萬巒、潮州の三つ郷まで拡大しています。
今回、2021年に新しくできた『フォルモサ.カカコ農場(CACAO.FARM.FORMOSA)』を紹介したいと思います。

フォルモサ.カカオ農場は台湾南部にある屏東の客家人の集落『内埔』に位置しています。台鉄の屛東駅で車に乗り換え、約20分で簡単に訪れられるところです。
農舎の隣に建てられたフォルモサ・カカオ農場に入ると穏やかな工業風の建物に惹かれます。スタッフにより『自然、安全、無添加』という願いが込められて作られたチョコレートは子供から大人まで安心して食べられます。
農場は四つのエリアに分けられています。デザート・レストランエリア、販売エリア、手づくり体験エリア(一人で300元、予約必要)、生産エリアです。どれも訪れてみるだけの価値があります。
雰囲気満点のデザートレストランエリアには、座席が少ないですが、チョコレートマカロン、フルーツチョコレート、チョコレートケーキ、72%と85%のカカオが入った大人の味のチョコレートなどデザートが味わえます。お茶を飲みながら、ここならではのチョコレートを楽めば最高ですね。

また、お土産の販売エリアに来たら、世界金賞と銀賞を取ったチョコレートだけなく、大人の味99%のカカオが入ったチョコレートや豚足チョコレート、ローズチョコレートなどをおすすめします。
長年の努力により、台湾のチョコレートは世界の注目を浴びています。屏東にある客家人の集落『内埔』に来たら、ぜひ、フォルモサ・カカオ農場を訪れて、世界レベルのチョコレートを召し上がってみて下さい。

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